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【採用担当Presents】くすりの候補品の安全性評価の仕事

大塚製薬に関心を持っていただいている就職活動中の皆さまに、社員からのメッセージをお伝えします。今回は、新薬開発候補品の安全性評価を行うチームに所属する、入社5年目の星野(ホシノ)さんにお話を聞いてみました。


【星野さんプロフィール】
物心ついた時から生きものや動物が好きなこともあり、大学では獣医学を専攻。2020年に大塚製薬へ入社。病理チームの一員として複数の探索段階プロジェクトでの病理検査を担う日々の傍ら、オフの日には自然豊かな徳島での愛犬との生活を満喫。


― 学生時代はどのような勉強をされていましたか。

物心ついた時から生きものや動物が好きだったことから、大学では獣医学を専攻しました。大学の獣医薬理学研究室では、腎臓をメインに研究していました。腎障害のメカニズムを解明するための基礎研究を行うなかで、製薬会社を志すに至りました。

― 大塚製薬への入社を志したきっかけを教えてください。

大塚製薬が腎臓を重点領域として捉えていることが大きかったです。腎臓は臓器のなかでも細胞のタイプがとても多く、再生医療の分野でも難しい領域といわれています。その難しい領域で創薬に取り組んでいるというところに魅力を感じました。

― 入社の決め手を教えてください。

入社の決め手は二つありました。一つ目はトータルヘルスケア企業としての考え方。大塚製薬は、製薬会社として治療薬を開発するのみにとどまらず、患者さん自身が置かれている状況やそのご家族、医療従事者といった、患者さんを取り巻く環境にまで配慮する視点があると感じました。また、医薬品だけではなく、健康を広い視野で捉え、社会にとってよりよい製品を作ろうとしている姿勢に共感しました。
二つ目は、最終面接における場の空気感や雰囲気が良かったことです。そうした環境を作ってもらえたことで、自分の考えていることや伝えたいことを余すことなく面接で伝えることができました。個人の価値観や考えを尊重してくれる会社だと面接で感じたことは、入社後も変わらず感じています。

― 星野さんが担当されている仕事は「新薬開発候補品の安全性評価」とのことですが、どのような仕事なのでしょうか?

徳島創薬研究センターにて、新薬開発候補品の安全性評価として病理検査を実施するチームに所属しています。薬の候補を開発する非臨床試験の段階では、目指す薬効などに合わせて何百、何千種類と候補の種を合成していくのですが、候補化合物の有効性や作用機序を薬理試験で検討した後に、化合物がどのように吸収、分布、代謝、排泄されるのかといった薬物動態評価を行います。その過程を経た化合物を、私の担当部署で毒性や副作用なども含めて総合的に安全性を評価し、有望な開発候補品を次のステージにつなげます。

現在では、病理チームの一員として複数の探索段階プロジェクトで病理検査を担当しているほか、腎疾患領域における新薬開発プロジェクトで病理担当者として病理業務をとりまとめています。そのほか、精神疾患領域の新薬開発のプロジェクトでは、開発候補品の初期段階における安全性の評価を他部署と連携しながら推進するなど様々なことに取り組んでいます。次のプロセスに進んだとしてもさらに越えなければいけないハードルは沢山ありますが、これが薬になるかもと考えるとワクワクしますね。

― 星野さんの所属されている研究部門の魅力を教えてください。

研究部門には細胞を用いた実験や分子生物学に詳しい人、プログラミングやAIに強みを持つ人など、様々な強みを持った人が幅広く所属しています。こうした環境下で、これまで自分にとって未知だったものや異なる考え方に触れ、ここで得た新しい知見を実際に自らの業務に活かすことができています。日々発見が多く、専門外分野のことであっても吸収できる、魅力的な環境です。部署の役割の特性上、様々な疾患領域やプロジェクトに関わることができるのも魅力です。病理チームのメンバーとは、文献や役に立ちそうな情報、各々が抱える課題などを共有し合い、顕微鏡をのぞきながら日々ディスカッションしています。

― 星野さんから見て、大塚製薬はどのような職場ですか。

会社や部署の一員として、個人の価値観や考えを尊重してくれていると感じています。上司、先輩を含め、提案を歓迎してくれる風土なので、ささいなアイデアや仮説もきいてくれます。それをもとに検証や実証を進めていく機会にも恵まれます。誰でも意見がしやすく、自分も仲間として課題解決の一員になれる職場ですね。

― ちなみに、お休みの日はどのように過ごされていますか。徳島の魅力も、教えてください。

徳島は、本当に自然が豊かです。天気が良い週末には、愛犬と外出することが多いです。お気に入りは鳴門市にある鳴門ウチノ海総合公園。見晴らしがよく開放的なところが好きです。運動がてら近所の山に登ったり、自然観察をしながらジョギングしたりするのも、自分にとっては大事なリフレッシュになっています。同僚も釣りやサーフィンなど、自然を楽しんでいる人が多いですね。もう少し都会に行きたい時には、車で神戸に行ったりします。

― 最後に、星野さんの今後の目標やゴールを聞かせください。

専門分野である病理検査に関わる業務は勉強することが尽きず、ゴールは無いのではないかと感じています。病理をテーマにしながら、新規手法等を用いた毒性課題の解決提案など、新しいことにチャレンジしていきたいです。

部内に様々な専門分野のメンバーがいるので、この恵まれた環境を活かして、自身の研究への応用を考えながら専門外分野の知見を広く吸収し、研究業務を進化させていきたいと思っています。また非臨床試験に携わる身として基本的ではありますが、実際に医薬品が人に対してどのような効果や副作用をもたらすのかといったことを念頭に置いて開発に携わっていたいです。そして、開発候補品を次の開発ステージに渡せるように、引き続きプロジェクトを推進していきたいです。


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