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男性にこそ理解を深めてもらいたい“女性の健康”

「女性特有の健康課題は女性だけの問題ではなく、男性や周りの方にも知ってもらいたい」。その強い想いのもと、女性の健康推進担当として取り組む荻山(オギヤマ)さんに話を聞きました。

【荻山さんのプロフィール】
大学院で植物病理学について学び、2010年に大塚製薬に入社。ニュートラシューティカルズ事業部に配属され、ポカリスエットなどの営業担当を経た後、2014年より女性の健康推進担当として活動。


植物の健康を考えていた大学院生活


―大学院では植物の研究をされていたのですね。

荻山:大学院では植物病理学について勉強していました。「植物のお医者さん」とも言われていて、植物の病気の症状や原因を究明し、予防や治療をしていくのですが、私は白菜の病気を予防するため、いつも畑に行って研究していました。
もともと身体に良い食材や健康食品に興味があったのですが、いざ就職を考えたとき、両親が医療関係の仕事をしていたことや、学生時代にスポーツをしていてポカリスエットが身近だったこと、健康をサポートしていきたいという想いから、大塚製薬に入りたいと思うようになりました。

女性の健康をサポートする新たなプロジェクトの一員に


―はじめはポカリスエットなどの製品の営業をされていたと聞きました。

荻山:入社後は配属エリアでポカリスエットやカロリーメイトの営業をしていました。2014年に女性の健康に関する新しいプロジェクトが立ち上がり、女性の健康推進担当に異動となりました。新しいプロジェクトが発足するにあたり社内公募があったのですが、自分で手を挙げました。これまでの業務とは違った新しいチャレンジができるというワクワク感とともに、大学で乳酸菌などにも触れていたので縁を感じたことを今でも覚えています。

医療関係者に対して、女性の健康をサポートするエクオールという大豆から発見された成分について、情報提供するところから始まりましたが、最初はあまり話を聞いてもらうことができず、苦労しました。

―どうやって乗り越えられたのでしょうか?

荻山:医療関係者からいただいた質問やご意見に対しての回答を用意して、次回の訪問に繋げられるようにしました。また、当社は科学的根拠に基づき、これまでも様々な啓発活動を行ってきました。「人々の健康、特に女性自身の健康のために、その人に合った選択肢を選べるようになってほしい」という想いのもと提案を繰り返し行うことで、少しずつ話を聞いてもらえるようになりました。健康を守るプロフェッショナルである医療関係者の方々と関わる上で、知識や情報のアップデートとして今も勉強は欠かさず行っています。

対処法の選択肢を増やし、サポートできる環境にしていきたい

―日々医療機関をまわられているのですね。

荻山:産婦人科や整形外科、調剤薬局といった医療機関への情報提供に加え、一般の方への啓発活動も行っています。当社では47都道府県をはじめ、多くの自治体と健康に関する包括的な連携協定を締結しているのですが、女性活躍が進む中、最近では「女性の健康」に取り組む自治体も増えてきました。そのため女性の健康に関する啓発セミナーを自治体と一緒に開催する機会も多いです。特に3月には厚生労働省が定める「女性の健康週間」があるので、それに合わせて啓発活動を積極的に行っています。

―なぜ女性の健康に関する啓発活動に力を入れられているのでしょうか。

荻山:女性特有の健康課題には様々なものがあります。女性ならではのリズムが関係したり、時期や個人の身体の状態によっても異なるので、なかなか他者とも比較しづらく、当たり前のこととして、我慢してやり過ごしている方は少なくありません。このように我慢をする必要は全くなく、医療機関の受診やセルフケアなどを取り入れることで負担を減らすことができるかもしれません。現在は、特に月経前や40代以降の女性などに生じる特有の変化に対して健康サポートできればと思い、活動しています。

また当社では、健康に関するWEBサイトや、各種セミナー等の実施に加え、「新・セルフケア」を提唱しています。これは、自身で行う一般的なセルフケアに加え、自分の身体の状態を知る意味でも健診や検診を受ける専門家のサポートを合わせたものです。 “正しい知識“と”行動につながる接点“づくりをしていくことで、対処法の選択肢を増やしていただき、その人に合った解決策を見つけていただきたいと思っています。

―セミナーの参加者はやはり女性が多いのでしょうか。

荻山:テーマにもよりますが、女性の健康に関することであればやはり女性のほうが多いです。ただ、最近では男性の参加者も増えています。女性はもちろんなのですが、私は男性にこそセミナーに参加して理解を深めてもらいたいと思っています。私自身、月経など女性特有の体調変化について漠然とわかってはいましたが、大塚製薬で仕事をしていなければきちんと向き合うまではしていなかったかもしれません。
働く女性の中には、上司や同僚が男性という方もいらっしゃると思いますが、相手が男性ということで、なかなか相談できずやりすごすことが多い、というような女性の方からのお話も聞きます。だからこそ、男性にも理解を深めてもらって、職場だけではなく、パートナーやご家族、知り合いの方も含めて、相手の健康について気遣いできるような社会になるよう、もっともっと女性の健康について発信していきたいと思っています。

―最後に今後の夢を教えてください!

荻山:仕事を通じて女性の健康に携わるようになり、今まで以上に、妻に毎日快適に過ごしてもらいたいと思うようになりました。妻はもちろん、女性の健康推進担当としてより多くの女性をサポートし、寄り添えるような社会を目指していきたいです。
そして、大塚製薬の企業理念の中に「世界の人々の健康に貢献する」とありますので、いつかは国境を飛び越えて、海外で仕事をしてみたいという思いもあります。

編集部のつぶやき

社員インタビュー企画をお読みいただきありがとうございました! 女性の健康は女性だけでなく、男性にこそ知ってもらいたいという熱いメッセージが印象的でしたね。

大塚製薬では「女性の健康」に関するサイトを設けていますので、こちらも是非ご覧ください。

今後も社員インタビューを掲載していきます。次回もお楽しみに!!