想いや共感を大切に、こころの病気に寄り添っていく
今回は精神科領域の医薬品を担当するMR(医薬情報担当者)にインタビューをしました。医療関係者の想いやニーズに寄り添いながら奮闘する、野口(ノグチ)さんに話を聞きました。
【野口さんのプロフィール】
薬剤師を志し、大学は薬学を専攻。薬について幅広く学ぶ中、薬局実習の時にMRの魅力に気づく。2016年に入社し、精神科領域の医薬品の情報を提供、収集、伝達するMRとして活動。
夢を追いかける中で出会ったMRという仕事
―薬について幅広く勉強する中で、MRを目指すきっかけは何でしたか。
野口:もともとは薬剤師になろうと思って、大学で勉強していました。薬学部では、病院実習や薬局実習があり、私は大学病院での実習だったので、多くの製薬会社のMRの方とお会いする機会がありました。そこで仕事が具体的に見えてきたことで、MRという仕事に興味を持ちました。あと、在学中に実務実習で1カ月海外で過ごしたときに、薬局や病院をいろいろまわりました。そこでたくさんの人に会ったり、新しいことを発見していくことが楽しくて、そういう仕事が自分に向いていそうと感じました。MRにはその要素があり、また、薬剤師の仕事に似ている部分があると思ったことも志望した理由です。
学生時代にスポーツをしてきた中で、ポカリスエットやカロリーメイトにすごく親近感があったことと、大塚製薬の医薬品一覧を見たときに、ユニークな薬が多いことに魅力を感じて、大塚製薬に入りたいなと思いました。
医療関係者との絆を育む!精神科領域でのMR活動
―MRのお仕事について教えてください。
野口:MRの仕事は医療機関に足を運んで、医療関係者の方に医薬品の情報提供をしたり安全性情報の収集などを行います。私はその中で精神科領域のMRとして活動しています。
精神疾患は、誰でもなる可能性がある病気なのですが、いまだに偏見があったり、精神科に通っていることを人に言いだしにくい現状があることをMRになって改めて感じました。そして、症状を客観的な指標で測ることが難しく、ひとりひとりの症状が多様な病気です。精神疾患が原因で思うように日常を送ることができなかったり、やりたいことを諦めなければならない患者さんも多く、そのために悩んだり苦しまれているんじゃないかと思っています。だからこそ、医師とお話しするときも「患者さんがよくなるためにはどうしたらいいか」を念頭においています。医療関係者の想いやニーズを的確に知るようにこころがけることで、患者さんに合った薬が届き、医療に貢献できたらいいなと思って取り組んでいます。
―医師との信頼関係を築くために大事にしていることは?
笑顔や挨拶はもちろんのこと、私自身についても知ってもらえるように意識しています。MRが医療関係者のニーズに合った提案をしていくためには、私自身が医療関係者にとって意見を言いやすい存在になる必要があると思っていて、これは大事にしています。今では医療機関を訪問すると、医師をはじめ、医療関係者の皆さんがとても温かくて、よい関係を築けているのかなと感じています
勉強と人との出会いで成長を実感
―MRの仕事のやりがいを教えてください。
野口:MRは責任感と自主性が求められる仕事だと感じていて、それがこの仕事の難しいところでもあり、面白いところでもあると思っています。医療関係者が抱えているニーズに対して、自分がどのように貢献できるかを考え実現できたときに、医師から「患者さんが良くなった」「そのご家族も喜ばれている」という話を聞くと、すごく嬉しくなります。
―医療関係者のニーズに寄り添い、提案されているのですね。
野口:MRという仕事を通して、聞く力、伝える力、考える力が少しずつ身についてきたのではないかと感じています。新人の頃は上司にどのような提案をしていくつもりなのかと問われた際も全然考えがまとまらなかったんです。その後、経験を積み、勉強を続けることで知識がついてくると、徐々に提案ができるようになりました。それは、担当している医療関係者との出会いだけでなく、全国の同僚と接する機会も増え、刺激をもらうことで提案するための引き出しが増えてきたように思います。自分でも自分の成長を少しずつ感じられるようになってきたので、これからも自分をもっと磨いていきたいと思います。
―最後に、今後の夢を教えてください!
野口:年齢やキャリアを重ねてきて、所属しているチームの中でも中堅になってきました。最近では、リーダーシップを求められることも増えてきたので、まだまだ自分を磨いて、後輩や先輩などによい影響を与えられるような人になりたいなと思っています。また、MRの仕事にとてもやりがいを感じていますが、医療関連事業以外のことにも興味があって、今まで学んだことを活かしつつ新たな仕事にもチャレンジできたらと思っています。
編集部のつぶやき
今回も社員インタビュー企画をお読みいただきありがとうございました! MRの仕事や想いを改めて伺い、その熱意から野口さんの日々の仕事の様子が目に浮かんできました。
今後も社員インタビューを掲載していきます。「大塚製薬のことをもっと知りたい!」という方にお読みいただけますと大変嬉しいです。次回もお楽しみに!!