こんな所でも!環境に配慮した取り組み【後編】
6月は環境月間ということで、前編では東京マラソンでの「ボトルtoボトル」の取り組みや工場のビオトープを紹介しましたが、後編では、工場が実施している取り組みを深掘りしてお伝えします。
こちらの写真を見て、なんか見覚えがある!と思った方もいらっしゃるかもしれません。錠剤やカプセル剤を包装するPTPシートです。
PTPシートは、Press Through Package(圧迫包装薬包)の略称で、薬はPTPシートに守られることにより、湿度や運搬・保管時の衝撃などによる変質が防がれると同時に、清潔な状態を保つことができます。重要な役割を担うPTPシートですが、フィルムのつなぎ目など包装の工程で廃材となってしまう部分があります。そこで、大塚製薬と大塚グループ会社の大鵬薬品と一緒にリサイクルの取り組みを行っています。
医薬品を製造する工場で発生したPTPシートの包装廃材を集めて圧縮。
リサイクル工場に運ばれた後、包装廃材をプラスチックとアルミ箔に分離します。
「どうやって?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
この剥離機を使うとプラスチックとアルミ箔が…
こんな風に分けられて、素材の形に。
このプラスチックとアルミ箔は新たなマテリアルとして再利用されます。
PTPシートのリサイクルにより、これまでの焼却処理と比較して約94%のCO2排出量の削減につながります。さらに年間約55トン、ゾウに例えるなら11頭の重さの廃材をマテリアルとしてリサイクルできるようになりました!
次に紹介したいのが、大塚グループで2007年から導入しているコージェネレーションシステムについてです。
そもそもコージェネレーションシステムとは?
発電する際に生じる「廃熱」もエネルギーに変えて利用するシステム。廃熱エネルギーが、工場で蒸気や温水として再利用されます。エネルギーの利用効率が向上されるため、CO2排出量の削減につながります。
発電にかかる熱を捨てずに再利用できて、CO2の削減にも貢献できる素敵なリサイクルシステムですよね。
最後は、太陽光発電設備についてです。
こちらは、大塚製薬の4工場の写真。
屋根には約3,500枚のソーラーパネルがギッシリ!
太陽光発電設備を設置することで、4工場で合わせて年間約970トン、25mプール970個分のCO2削減につながっています。
人々の健康だけではなく、地球の健康も大切に。
大塚製薬はこれからも積極的に環境配慮につながる取り組みを行っていきます。