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【まめ知識】“元気ハツラツ!”の歩みをご紹介します!≪前編≫

大塚製薬公式noteの新企画【まめ知識】では、大塚製薬をより身近に感じて"ふむふむ”と思ってもらえるストーリーをお伝えしていきます。第1弾は、“元気ハツラツ!”のキャッチコピーでおなじみの「オロナミンCドリンク」についてご紹介します。1965年2月1日に発売し、おかげさまで今では日本だけでなく海外でも“元気”をお届けするブランドに成長しました。その誕生には、その歩みには、どのような苦労や創意工夫があったのか・・・前編・後編に分けてご紹介します。


【オロナミンCとは】 https://www.otsuka.co.jp/orc/
徳島県で誕生したオロナミンC。毎日の健康に欠かせないビタミンCをはじめ、ビタミンB群(B2、B6)を含み、年齢や性別を問わず、さまざまなシーンで元気を届ける美味しい炭酸栄養ドリンクです。



炭酸を入れよう!のアイデア

“元気ハツラツ!”でおなじみのオロナミンC。その開発の歴史は今からなんと60年以上も前です。1961年に大塚初の瓶入り栄養ドリンク剤を発売した後、他の栄養ドリンクが登場すると状況は一変。その後新製品を出すも売り上げは伸びず、市場から撤退することになりました。違う発想の製品を生み出さなければ勝ち目はない・・・ですが、その開発は、困難を極めました。そこに光を与えたのが「炭酸を入れよう!」というアイデア。「炭酸のさわやかさ」で美味しく飲める栄養ドリンクという、それまで誰も思いつかなかった革新的な発想だったのです。
こうして1965年、誰でも美味しく飲める「炭酸栄養ドリンク」としてオロナミンCは誕生しました。一人でも多くの方に愛される健康飲料を目指し、歴史的一歩を踏み出したのです。

【なぜ「オロナミンC」という名前になった?】
「オロナミンCドリンク」という製品名は、大塚製薬のヒット製品「オロナイン軟膏」の「オロナ」と、豊富に含まれた「ビタミンC」の「ミンC」を取って名づけられました。

“もう一度飲みたい”と思ってもらえる飲料に

炭酸を入れたことで医薬部外品としての認可が下りず、オロナミンCは清涼飲料水として販売することになりました。ところが、大塚製薬の主な販売先である薬局では当時、清涼飲料水は販売できないという決まりがあり、新たに食品や飲料を取り扱う販売ルートの開拓が必要になりました。

オロナミンCの営業担当者は、「日本国民1人1本、まずは1億本売ろう」という目標のもと、よく冷えたサンプルを手に、製品価値について紹介しながら、食品を扱う小売店、交通機関、病院、学校、スポーツ施設、遊技場、浴場など、当時大塚製薬にとって未開の地であった販売ルートを、一軒ずつ地道に開拓していったのです。

販売網の開拓や宣伝活動とともに、「一度でも飲んでもらえれば、確実に次の需要に結びつく。また、飲んだ方が他の方にも薦めてくれる」と考え、 “もう一度飲みたい”と感じてもらえる製品を目指しました。それを体現するエピソードがあります。発売当時、徳島県内のうどん店に、男の子が一人でオロナミンCを買いに来ました。実は、向かいの薬局のお子さんで、親にねだれば他社のドリンク剤をもらうことができるのに、わざわざオロナミンCを買いに来たのです。 このような出来事が積み重なって、“もう一度飲みたい”と思ってもらえる飲料として、オロナミンCはその存在感を少しずつ高めていきました。

万博作戦で年間売上1億本突破!新しい飲み方も話題に

発売から5年後の1970年。アジア初の大イベントとなった大阪万博で決行されたのが「万博作戦」と呼ばれたミッションでした。場内では全部で180ある売店のうち105店でオロナミンCを販売してもらい、場外では大阪周辺のみならず北海道~鹿児島の各交通関連施設で販売を強化。全国各地から大阪に訪れる方に、“元気”を届けよう!というこの作戦が功を奏し、2年後にはついに目標としていた年間売上1億本を突破しました。

当時家庭に普及したテレビを通じ、「元気ハツラツ!」というキャッチコピーとともにCMを大量に投入したことで、オロナミンCの売り上げが拡大。昭和40年代、1本100円というオロナミンCの価格は、一般的なジュース(35円程度)に比べ高額なものであったにもかかわらず、多くの方がその価値を認め、家族みんなが元気になれる飲料として認識されていきました。

さらに人気を高めたのが、大村崑さんが登場するCMでした。牛乳と合わせたオロナミンミルクや卵黄を混ぜたオロナミンセーキなど新しい飲み方の提案によって、オロナミンCを飲むシーンがこれまで以上に拡大したのです。当時人気だった飲み方は、今も「アレンジレシピ」としてオロナミンCのホームページで紹介していますのでぜひチェックしてみてください。

https://www.otsuka.co.jp/orc/recipe/

当時のテレビCM
「オロナミンミルク」「オロナミンフロート」などアレンジレシピをホームページで紹介


【製品担当より】

オロナミンCドリンクの発売初期の歩みをご紹介させていただきました。ちなみに私のおすすめアレンジレシピは、「オロナミンミルク」!シュワシュワでまろやかな味になっています。
後編では、特徴的なホーロー看板や品質へのこだわり、海外で展開するオロナミンCについてご紹介します。ぜひご覧ください!