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猛暑が続くなか、熱中症に注意!水分補給の際には、なにを飲むかも大切です

2024年の夏も大変な暑さですね。8月中旬は暦の上では秋ですが、残暑も酷暑となりそうです。各地で熱中症警戒アラートも発表されており、メディアからも連日熱中症対策が呼びかけられています。しっかり知って対策で防げる「熱中症」。どのような対策を行えばよいのか、また大塚製薬が取り組んでいる活動もご紹介したいと思います。

熱中症とは、暑い環境で生じる健康障害の総称

私たちの身体の中では産熱(身体が熱を作る働き)と放熱(身体の外に熱を逃がす働き)のバランスをとり、体温調節が行われています。暑熱環境では汗をかくなど、体温の上昇を抑える仕組みが備わっています。ただ、例えば体温以上の暑さ(気温・湿度)や激しい運動、長時間の屋外作業で大量に汗をかくなどによって身体の水分や塩分などが減少、血液が滞るなどしてしまうと、熱の産生と熱の放散とのバランスが崩れ、体温が上昇。その結果、重要な臓器が高温にさらされ、障害が発症します。これが、熱中症です。

まずは、熱中症の症状における分類を見ていきましょう。熱中症とひとくくりにいっても、

①めまいや顔面蒼白、一時的な失神などになる「熱失神」

②筋肉痛や手足がつる、筋肉のけいれんなどが引き起こされる「熱けいれん」

③吐き気や頭痛、めまい、脱力感などの症状に見舞われる「熱疲労」

④高体温や意識障害などが特徴である「熱射病」

の4つに大きく分類されます。

熱中症にはさまざまな症状があります。めまいやふらつきなど熱中症の初期症状に気付いたらすぐ休むべきですが、もともと体調が悪いために頭痛や倦怠感を感じている方などは、熱中症になっていても気付かないことがあります。また熱で意識がもうろうとしてきて、自分の状態を判断できないまま急に意識を失う場合もあります。熱中症が発症してしまった時には、適切に応急処置をする必要がありますが、必要に応じてすぐ医療機関に連れて行きましょう。

熱中症対策には、暑さをさけることが重要ですが、もう1つ大切なことが“こまめな水分補給”。汗をかくなど体温調節のためにも身体の水分は維持しておかなくてはなりません。のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分を摂るようにしましょう。

水分とともに電解質(イオン)も失われている ― 発汗時などにはイオン飲料を!

汗をかいた場合、水分だけでなく電解質(イオン)も失われることをご存じですか。体液に含まれている電解質(イオン)とは、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロールなどのことで、細胞の浸透圧の調節や、筋肉細胞や神経細胞の働きに関わるなど、身体にとって重要な役割を果たしています。

汗をかいた時の水分補給は、なにを飲むかも大切です。大量の水やお茶などを一度に摂取すると、かえって体内の電解質(イオン)バランスを崩して体調が悪くなってしまうこともあるからです。

大量に汗をかいた後、電解質を含まない水などを飲み続けることで体液が薄まり、体液の量が回復していないにも関わらず、のどの渇きが止まってしまいます。そして、のどの渇きがなくなるとそれ以上水などを飲みたくなくなります。このような状況の場合、体液の量は元に戻っておらず、脱水状態のままになってしまいます。
一方でイオン飲料は、体液に近い成分でできています。そのため、体液を薄めずにそのまま飲み続けられることで体液の量を回復することができます。

こまめな水分補給は大切です。汗をかいた時など、身体から失われた水分や電解質(イオン)をスムーズに補給できるイオン飲料での水分補給もぜひ気に留めてみてください。

30年以上にわたり熱中症対策の啓発活動を推進

大塚製薬は、30年以上にわたり熱中症対策の啓発活動を推進し続けています。日本体育協会(現:日本スポーツ協会)の「スポーツ活動における熱中症事故対策に関する研究班」の設置を機に、1992年から熱中症を知ってもらい防ぐ活動への協力が始まりました。

47都道府県、700以上の市区町村と連携協定を結び、地域の健康課題の解決にも取り組んでいます。これら活動の実績が評価され、2023年には環境省初の熱中症による事故の減少と熱中症対策のさらなる推進を目的とした連携協定を締結し、国民の熱中症対策の啓発に協働で取り組んでいます。

また、自治体・学校・企業等の組織・団体に対して、熱中症対策の啓発・普及活動をおこなう際に必要な専門的な知識を学んでいただける「熱中症対策アンバサダーⓇ講座」も開講しています。こちらは当社が主催、独立行政法人環境再生保全機構が特別協力、環境省・文部科学省・農林水産省に後援いただいています。

大塚製薬は2024年も熱中症への取り組みを加速させており、国や自治体との協働はもちろんのこと、以前noteでご紹介した初音ミクとのコラボプロジェクトなど他業界や他企業と連携した熱中症対策の啓発活動も強化しています。

もはや、スポーツシーンのみならず、夏の日常生活のあらゆる場面において気を付けたい熱中症。まだまだ暑い日々が続きますが、正しい対策で暑さに負けず、夏を乗り切りましょう!