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【採用担当Presents】医薬品の開発を支えるCMC本部での仕事~米国で取り組む社員が語る~

大塚製薬公式noteの【採用担当Presents】。今回お話を聞くのは、CMC本部の粟飯原(アイハラ)さん。CMCは、「Chemistry, Manufacturing, and Control」の略で、薬の主成分である原薬の製造プロセスを設計し、患者さんに投与できる形の製剤に仕立て、品質管理戦略の構築や製造スケールアップ等を行うことで商業生産につなげる仕事です。現在、米国の子会社に出向し、医薬品の開発業務に日々奮闘している粟飯原さんに、大塚製薬に入社した理由や仕事内容、大変だったことなどについて語っていただきました。


大塚製薬に入社した理由


―どのような学生時代を過ごされていましたか。

粟飯原:大学では、有機合成を専門とする研究室に所属しており、熱意のある指導教官や優秀な先輩たちがつくる環境に自然と導かれて、朝から晩まで研究に励んでいました。博士課程まで進学し、研究者の養成・確保を目的とした特別研究員に採用いただいたこともあり、研究職を志していました。

―大学・大学院での経験から研究職を目指されたのですね。

有機合成とは、簡単にいうと様々な化学反応を使って、有機化合物を作り出すことなのですが、この専門性を活かして、医薬品のもととなる化合物をみつける創薬化学(メディシナルケミストリー)や、創り出された医薬品候補化合物を世界中の患者さんに供給できるようにするプロセス化学(プロセスケミストリー)の道に進むことを考えていました。

そんな中、大塚製薬から医薬品化合物を患者さんに最適な形で届けるための製剤設計を行う製剤研究職でお話をいただきました。それまでの研究と異なる分野ではあったものの、仕事内容に興味を抱いたため、思い切ってチャレンジしてみることを決心しました。

―入社してからの仕事について教えてください。

入社後、製剤研究所では材料がもつ物理的性質を評価する物性評価や、薬の効果を最大限に高めながら副作用を最小限におさえるためのDDS(※)研究などに取り組んできました。
現在はCMC本部という部署に所属しながら、米国の子会社に出向しており、医薬品を患者さんに届けるためには、どのような製剤や製造法がいいのか、またどういった容器・包装形態がいいのかといったことを検討する開発の仕事をしています。


※Drug Delivery System:必要な薬物を必要な時間に必要な部位で作用させるためのシステム(工夫や技術)


すべての経験が成長につながっている


―米国でお仕事されているのですね。

学生の時からいつか海外で働いてみたいと漠然と思っており、海外出向希望者の研修に参加もしていたので、米国で働く機会を得られたのはとても嬉しかったです。
プロジェクトの最先端で、米国と日本のチームをつなぐ仕事に非常にやりがいを感じています。出向してまだ数年ですが、これまでに様々なことを経験することができました。

当初は米国と日本の仕事の進め方の違いやコミュニケーションにおいて何度も壁にぶつかりました。一生懸命やっているつもりがチームに迷惑をかけていたということもあり、多様なスペシャリティを持ったチームメンバーと対等に仕事をしていくことは、想像以上に大変でしたが、私が早く馴染めるように積極的にアドバイスやサポートをしてくれていた周りのメンバーには大変感謝しています。今では少しずつ周りに目を向けられるようになり、メンバーと非常に良い関係を築けていることはかけがえのない財産です。メンバーの仕事ぶりに刺激を受けながら、様々な状況に対応すべく日々奮闘していますが、すべての経験が成長につながっていると思います。

 ―仕事を進めていく上で心掛けていることはなんでしょうか。

後ろ向きや待ちの姿勢ではなく、どうすれば今よりも前にプロジェクトを進めることができるかを考えるように心掛けています。もしかしたらより良いアプローチやより効率的な方法があるかもしれないのに、過去の経験や常識となっていることに捉われ、思考停止に陥っていないか、一度立ち止まって考えるようにしています。私が就職活動をしていたときに大塚製薬の採用ページに掲載されていた “常識を疑え” というメッセージを今でも心に留めていて、前例にとらわれず新しい“大塚”を作っていきたいと思っています。

―今後の目標を教えてください。

まずは現在米国で従事しているプロジェクトを成功に導くことがミッションで、それに貢献したいと思っています。
中長期の目標としては、様々な業務を通して成長し、リーダーとしてプロジェクトやチームを率いて製品開発に貢献していきたいです。
また、今回プロジェクトが完了し日本に帰国することになっても、再び海外で仕事をしたいと思っています。異なる立場や場所で違う景色が見られるように力をつけていきたいです。

就職活動をする方々へメッセージ


―就職活動をする学生の方々へメッセージをお願いします。

就職活動では、様々な情報が溢れています。面接で聞かれる可能性のあるあらゆる質問に対して私自身たくさん考え、回答を準備していたことを懐かしく思います。大塚製薬は個人の持ち味や長所を大切にしており、あらゆる人に成長機会や活躍の場がある会社だと思っています。1人でも多くの方々が大塚製薬に興味をもっていただけると嬉しいです。


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